【春日井市】8月15日の終戦記念日は春日井市にも深い関わりがある歴史です。

王子町にある王子製紙株式会社春日井工場は、戦時中「名古屋陸軍造兵廠鳥居松製造所(鳥居松工廠)」の軍需工場で、専用線として用いられた春日井駅から伸びる線路は、軍需品資材の搬出を目的に鳥居松工廠まで敷いた軍用線でした。鳥居松工廠は1939年(昭和14年)8月1日より、九九式歩兵銃の生産を開始し、終戦の昭和20年までの間に数多く生産されました。

王子

1945年(昭和20年)3月25日米爆撃機B29が鳥居松工廠に飛来、26名が犠牲。鳥居松工廠の近隣地域でも3名が犠牲になりました。1945年(昭和20年8月14日)に広島と長崎に原爆を投下した米軍の「509混成群団」模擬原爆3発が鳥居松工廠に落下し、7名が犠牲になりました。20数時間後、8月15日終戦。

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現在、軍用線は王子製紙春日井工場内から毎朝出荷される貨物列車の専用線として、JR中央線春日井駅まで1日1往復しています。構内入口に設けられている鉄道門、塀など戦争遺構として当時の面影を残しています。

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写真は、王子製紙の敷地内にある「慰霊碑」です。戦争当時は、名古屋陸軍造兵廠鳥居松製作所(鳥居松工廠)がありました。鳥居松工廠への昭和20年3月25日と終戦前日の8月14日の空襲では、合わせて30名の方が亡くなられました。空襲により亡くなられた方の慰霊のために、昭和41年(1966年)に慰霊碑が建てられました。

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春日井市において日本の深い歴史が感じられる慰霊碑。足を運んでみてはいかがでしょうか。

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